機能の割当変更
目次
1. Remapによる割当変更について
Remap はキーボードやポインティングデバイスのカスタマイズをウェブブラウザ上で行うことができるウェブアプリです。
主に下記のことが行えます。
- 機能割当の変更
- マクロの設定
- スイッチの動作確認
- ファームウェアの書き込み
- キーマップの保存やシェア
2. Remapの基本操作
a. Remapの始め方
i. Snugon MO1をPCに接続する。
ii. 最新のGoogle Chromeを使って Remap にアクセスする。
iii. 「キーボードをカスタマイズ」("CUSTOMIZE YOUR KEYBOARD")をクリックする

iv. 「+キーボード」("+KEYBOARD")を選択する。

v. 表示されたウィンドウから「Snugon MO1」を選択し、「接続」("connect")をクリックする。

下図のような設定画面が開かれたらRemapを使う準備は完了です。

b. Remap設定画面について

A. レイアウト
スイッチとホイールのレイアウトに、現在の割当が表示されます。
変更を加えた箇所は、右上に青い丸が表示されます。
書き込み(flash)ボタンをクリックするまではマウスに設定は反映されません。
B. キーコード一覧
Remapで用意されている機能の一覧です。
BASIC | A~Z、0~9、EnterやShiftなど基本的な機能。 |
FUNCTIONS | かなや英数キー、独自キー、マクロなどの機能。 Snugon MO1独自の機能もこちらにあります。 |
LAYER | レイヤーに関する機能。 1つのスイッチに対して複数の異なる役割を割り当てることができる仕組みです。 Snugon MO1は13個のレイヤーを持っています。 |
DEVICE | デバイスのシステムに関係する機能。 マウスの左右クリックやスクロールなどの機能はこちらにあります。 |
SPECIAL | PCの特殊機能。 |
MIDI | 音楽ソフトで使用されるMIDIの機能。 |
C. レイヤー番号
Snugon MO1は0~31の合計32個のレイヤーを持っています。
各レイヤーに機能を割り当てたうえで対象のレイヤーに切り替えると、割り当てた機能を実行することができます。
D. 書き込み (flash)
変更した機能割当設定をSnugon MO1に反映します。
書き込み(flash)をしないと、機能割当の変更は反映されません。
E. 言語設定
割当設定に使用する配列を設定します。
ご使用のキーボードの配列をに合わせて、Snugon MO1の配列も設定ください。
詳しくは、7. 配列設定を変更する を参照ください。
F. すべての変更を元に戻す (Clear all Changes)
Snugon MO1に未反映の割当変更 (青い丸がついた箇所) を元に戻します。
G. キーマップの保存・復元 (Save/Restore a keymap)
現状の割当設定を保存したり、ほかのユーザーがシェアした割当を設定したりできます。
「キーマップの保存・復元」("SAVE CURRENT KEYMAP")をクリックすると現在の割当設定が保存されます。
割当設定を保存するにはRemapのアカウント作成が必要です。
GoogleアカウントまたはGitHubアカウントがあれば作成できます。
H. キーマップチートシートを得る(PDF) (Get keymap cheat sheet(PDF))
現在の割当設定の早見表をPDFとしてダウンロードできます。
I. メニューアイコン
テストモードや割当設定の初期化が行えます。
テストマトリクスモード (Test Matrix mode):スイッチを押すとレイアウトの対象箇所が青くハイライトされます。
キーマップをリセット (Reset Keymap):工場出荷時点の割当設定に戻します。※反映には書き込み(flash)が必要です。
3. 割当設定を変更する
いずれの場合も変更を反映するために必ず「書き込み」(flash) ボタンを押してください。
a. 割当の変更
割当変更の方法は3つあります。
i. ドラッグ&ドロップで設定
画面下部にある機能一覧から、設定したい機能をドラッグ&ドロップすることで変更できます。
画面下部にある検索バーから機能を検索することもできます。

ii. 機能割当変更したいスイッチを選択して表示されるポップアップで設定
変更したいスイッチを選択すると設定ポップアップが表示されます。
「キーコード」("Keycode")の検索バーで機能を検索し、選択することで割当できます。

iii. 割り当てたいキーを直接押して設定
変更したいスイッチを選択すると設定ポップアップが表示されます。
ポップアップ外をクリックすると、ポップアップが消えます。
この状態でキーボードで直接ショートカットを入力することで割当できます。

b. ホイールの機能割当
ホイールボタンの左下にあるアイコンをクリックすることで、ホイールの押し込み、上回転、下回転それぞれの機能を変更することができます。

c. 修飾キーとの同時押し
「Ctrl + C」や「Win + Shift + S」など、修飾キーとその他キーの同時押しを設定することができます。
設定方法は2つあります。
i. 機能割当変更したいスイッチを選択して表示されるポップアップで設定
変更したいスイッチを選択すると設定ポップアップが表示されます。
「修飾キー」("Modifiers")の修飾キーをチェッしたうえで、「キーコード」("Keycode")の検索バーで機能を検索し、選択することで割当できます。

ii. 割り当てたいキーを直接押して設定
変更したいスイッチを選択すると設定ポップアップが表示されます。
ポップアップ外をクリックすると、ポップアップが消えます。
この状態でキーボードで直接ショートカットを入力することで割当できます。

d. タップ/ホールドで機能を分ける
特定のキーをタップする(短い時間だけ押す)ときとホールドする(長押しする)ときで機能を分けることができます。
例えば、タップのときは「Enter」として機能し、長押ししている間のみ「レイヤー1に切り替える」という使い方ができます。
変更したいスイッチを選択すると設定ポップアップが表示されます。
「ホールド/タップ」("HOLD/TAP")のタブを選択し、「ホールド」("Hold")のバーで長押しの機能を選択、「タップ」("Tap")のバーでタップの機能を選択することで割当できます。

e. 変更した割当を元に戻す
flashする前であれば、変更した割当設定を元に戻すことができます。
個別に戻す方法と、まとめて戻す方法の2種類あります。
i. 個別に戻す方法
対象のスイッチを選択したうえで、レイアウト上部に表示される「キャンセル」("CANCEL")をクリックします。

ii. まとめて戻す方法
アイコン「すべての変更を元に戻す 」(Clear all Changes) をクリックします。
Snugon MO1に未反映の割当変更 (青い丸がついた箇所) が元に戻ります。
f. 割当設定をリセットする
工場出荷時の割当設定に戻す方法です。
「・・・」(メニューアイコン)をクリックし、「キーマップをリセット」("Reset Keymap")を選択します。

4. 割当設定を保存する
自身で設定した割当を保存することができます。
複数の設定を使い分ける場合にご活用ください。
「キーマップの保存・復元」("Save/Restore a keymap")のアイコンをクリックし、「現在のキーマップを保存」("SAVE CURRENT KEYMAP")を選択します。
タイトル、任意で説明を記入し、「保存」("SAVE")をクリックします。
保存された設定は「所有」("MINE")タブにリスト表示されます。
5. 割当設定を共有する
※GoogleアカウントまたはGithubアカウントでRemapにログインする必要があります。
自身で作成した割当設定を一般に共有することができます。
ほかのユーザーは、共有された割当設定を自分の割当として設定することができます。
「キーマップの保存・復元」("Save/Restore a keymap")のアイコンをクリックし、自身で保存した割当設定の編集アイコンをクリックします。
「キーマップを共有する」(Share this keymap for other users")をオンにして「保存」("SAVE")をクリックします。
共有されている設定は、「所有」("MINE")タブの対象設定の横に共有マークが表示されます。
※ご自身で共有したものは表示されません。
6. 共有されている割当設定を使用する
※GoogleアカウントまたはGithubアカウントでRemapにログインする必要があります。
「キーマップの保存・復元」("Save/Restore a keymap")のアイコンをクリックし、「共有」("SHARED")のタブを選択します。
使用したい設定を選択して「書き込み」("flash")をクリックします。
共有されている設定の詳細は、共有マークをクリックすることで確認できます。
7. 配列設定を変更する
ご自身で使用しているキーボードの配列に合わせることを推奨しています。
Remapの言語設定から使用したい配列を選択します。

8. Snugon MO1特有の機能について
Snugon MO1専用に用意された機能が、タブ「Funcions」の「VIA USER KEY」にあります。
各機能の概要は下表の通りです。
Save Config |
現在の設定をデバイスメモリに保存します。 |
Type Out Config | 現在の設定内容を自動タイピングします。 約2秒後にタイピングされた内容は削除されます。 |
CPI 100Up | CPIが100増加します (最大12,000cpi) 。 |
CPI 100Dn | CPIが100減少します (最小100cpi) 。 |
CPI 1000Up | CPIが1000増加します (最大12,000cpi) 。 |
CPI 1000Dn | CPIが1000減少します (最小1000cpi) 。 |
Scroll Mode To | スクロールモードに切り替えます (トグル) 。 |
Scroll Mode Mo | スクロールモードに切り替えます (モメンタリー) 。 |
Scroll SpeedUp | スクロールモード時のスクロール感度が上昇します。 値は減少するほど感度が上がります (最小 1) 。 |
Scroll SpeedDn | スクロールモード時のスクロール感度が減少します。 値は増加するほど感度が下がります (最大 7) 。 |
Scroll ThresUp | スクロールモード時の横スクロールが反映される までのしきい値が増加します (最大 50) 。 |
Scroll ThresDn | スクロールモード時の横スクロールが反映される までのしきい値が減少します (最小 0) 。 |
Scroll Invert | スクロールモードのスクロール方向が上下左右反転します。 |
Stop Cursor | 押している間、カーソル移動がストップします。 |
Polling RateUp | リポートレートが125ずつ増加します (最大 1,000) 。 |
Polling RateDn | リポートレートが125ずつ減少します (最小 125) 。 |
Reset Config |
設定が工場出荷時の内容にリセットされます。 |
Boot Loader | ブートローダーモードに切り替わります。 ファームウェア更新時以外は使用しないでください。 |