Snugon MO1は、これまでにない新発想の多ボタンマウスです。
MAKUAKEにてクラウドファンディングのプロジェクト実施中です!
本ブログでは、Snugon MO1に興味を持っていただけるよう、特徴や開発ストーリーをお伝えしていきます。
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【マウス1つで操作が完結】60通り以上のキー入力を登録可能|Snugon MO1

Snugon MO1のについて1記事にまとまらないため、下記の通りチャプターを分けて投稿します。
- 第1章(本記事):Snugon MO1の特徴と魅力
- 第2章:開発の原点 従来の多ボタンマウスへの不満から生まれたアイデア
- 第3章:試作と試行錯誤の記録
- 第4章:Snugon MO1の技術的な特徴や工夫を解説
では本題に入っていきます。
基本的な製品仕様
本製品の仕様は下記の通りです。
- 本体サイズ:幅94mm×奥行き100mm×高さ58mm
- 本体樹脂素材:ABS樹脂
- 付属ケーブル:長さ1.8m(USB Type-A to Type-C)
- 接続方式:有線のみ
- 電力要件:USB DC 5V
- 本体重量:80g
- センサー:光学式 (100DPI~12000DPIの範囲で100DPIずつ調整可能)
- スイッチ:Kailh製静音スイッチ (耐久性3,000,000回以上)
- スクロールホイール:Kailh製 (耐久性300,000回以上)
- 応答速度:ポーリングレート最大1000Hz (250Hz~1000Hzの範囲で250Hzずつ調整可能)
皆様が気になるのは接続方式が有線のみであること、でしょうか。この点は弊社も解決したいと考えており、弱点として認識しています。可能な限り早くプロダクトとしてリリースし、皆様からのフィードバックを頂きたいという思いから、無線対応よりも商品化を優先しました。
将来的に無線対応版を商品化したいと考えています。
無線の代わりには決してなりませんが、パラコードを使用したUSBケーブルをご用意しています。
非常に柔軟でしなやかなケーブルを制作していますので、ケーブルの存在を最小限に抑えてご使用いただけます。
Snugon MO1の特徴と魅力
ここからは本製品の特徴を解説します。
Snugon MO1の特徴は次の通りです。
- 弊社独自のアイデアによる特殊形状とボタン配置
- 60以上の機能を登録してマウス1つで実行可能。
- ブラウザーアプリ「Remap」でカスタマイズ可能。
-
マクロ機能含めてオンボードメモリに保存
- すべてのボタンに静音スイッチを採用。
1つずつ解説していきます。
弊社独自のアイデアによる特殊形状とボタン配置
見た目の通り、非常に特殊な形状をしています。
薬指や小指も含めて被せるようにマウスに添えて持ちます。

開発アイデアとしては、「5指全てにボタンを振り分けたマウスを作る」というもので、この結果 生まれた形状です。具体的には、各指に2つずつボタンを配置しており、1つは指先で押す用 (画像の青色) 、もう1つは第2関節付近で押す用 (画像の赤色) となっています。
各ボタンは、押すための指の各箇所と常に触れている状態になるため、多ボタンマウス特有の「ボタンを手探りする」という作業がなくなり、直感的にボタンを押すことができます。
マウスを持ち上げる動作については、小指側は無理に持ち上げようとせずに、親指側だけを側面に引っ掛けて持ち上げる方法を推奨しています。通常のマウスと同じ要領で持ち上げようとすると、小指や薬指のボタンが意図せず押されてしまう可能性があるためです。多ボタンマウスとしては80gと軽量で、また光学マウスセンサの位置を親指側に寄せているため、親指側が少し浮けば、カーソルを動かさずにマウスの場所を直すことができます。
60以上の機能を登録してマウス1つで実行可能
これがSnugon MO1の特殊形状から生まれる、最も優れた特徴です。
レイヤー機能 (同時押しに似た機能) を活用することで、Snugon MO1が持つボタン12個、ホイール1つを超えた機能数を登録し、カーソルを動かしながら実行することができます。
Snugon MO1は最大32個のレイヤーを持っているため、レイヤー機能のカスタマイズ性は非常に大きいです。
60以上というのはあくまで目安の数字です。開発者である私が実際に65個の機能を割り当てて使用しているため、この数字で表現しています。
理論上は100機能以上を登録してマウス1つで実行することも可能です。
※例えば12個全てのボタンに長押しレイヤーを設定した場合など。
ただ、マウスに搭載すべきショートカットという意味では、現実的に多くて60~70程度だと思います。
一般的な多ボタンマウス (親指側面に12個のボタンがついているタイプ) でも、レイヤー機能を活用したとして最大30機能程度が限界です。
Snugon MO1 以外に「マウス1つで60機能以上を現実的に駆使できる」という多ボタンマウスは他になかなかないと思います。
Snugon MO1を使えば、「左手はキーボード、右手はマウス」の状態でPC操作をほとんどこなせます。右手をキーボードに移動するのは、本格的なタイピングをするときのみになり、効率的なPC作業を行うことができます。
ブラウザーアプリ「Remap」でカスタマイズ可能
「Remap」というブラウザーツールで割当などをカスタマイズできます。デスクトップアプリでないため、PCへインストールする必要がありません。セキュリティの厳しい社用PCなどでも、WEBでRemapを開けばカスタマイズできます。
マクロ機能含めてオンボードメモリに保存
設定や割当がデバイスのメモリに保存されるため、設定そのままに別のPCに接続して使用できます。専用アプリのインストールが不要のため、この点もセキュリティの厳しい社用PCなどで使いやすいメリットになります。
Snugon MO1は、マクロ機能、CPI設定なども含めてオンボードメモリに記憶されますので、あらゆるPCに接続して慣れ親しんだ設定のままマウス操作ができます。
すべてのボタンに静音スイッチを採用
多くの静音マウスに使用されている、Kailh製の静音マイクロスイッチをすべてのボタンに採用しています。「カチカチ」とした音が発生しません。
静かな環境やWEB会議中でも、周囲に気をかけることなく使用できます。
その他特徴:QMKファームウェアで開発されています
Snugon MO1はQMKファームウェアを使用して開発されています。
QMKファームウェアは、大手キーボードメーカが採用していたり、自作キーボードでもよく使用されていたりするファームウェアです。もともとはキーボード用に開発が行われているファームウェアですが、ポインティングデバイス機能も備わっており、マウスとしてのデバイス開発も可能です。
一部PCと接続すると、マウスではなくキーボードとして認識されます。マウス動作に支障はありませんのでご安心ください。
以上がSnugon MO1の特徴解説でした。
Snugon MO1の魅力は伝わったでしょうか。
第2章では、開発ストーリに触れていきます。